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2022.05.01

こいのぼり

新学期が始まる4月。
「こいのぼりいつあげるー」という声を毎日聞くようになりました。
毎日幼稚園へ通う道中のお家にこいのぼりが上がっていると
「なんでうちはまだなの」
「おじいちゃんやおじちゃんに手伝ってもらって上げるんだからね」
「えー今日僕があげる」
「みんなでやらないと、竿は重いからね、待ってね」
と言うやりとりが毎日くり広げられ、説得してもなかなか聞いてくれません。
しかし、そう思うのも無理もありません。今までは子どもたちが幼稚園へ行っている間に、竿上げをし、帰ってきたらこいのぼりが当たり前のように上がっていたので、鯉のぼりを上げることがどれだけ大変なのか知りませんでした。
「簡単にこいのぼりを上げられる」と思っていた長男。
「今年は竿上げの日は幼稚園お休みして手伝ってくれる?」
「うん、手伝う」
それから毎日、竿上げ当日を楽しみにわくわくしていました。
竿上げの朝、楽しみに早起きをし、5、6人の方に手伝っていただき上げるので、人が集まると興奮気味です。
竿を運び、紐を引っ張り、トンカチで金具を打ち、やっと思いで上がった鯉のぼりを嬉しそうに眺めていました。
今までは帰ってきたら上がっていた「こいのぼり」
初めて自分も手伝い大変さを知ったでしょう。
疲れきって眠そうにしている顔を見ていると、多くの人に支えられて生きている、そんなこと実感した一時となったのでしょう。